フォルテ『おい、そんなに よるなよ。』

飼い主『たまには寄って撮ってもいいだろ。』

フォルテ『おとこはいらん。』

飼い主『こいつ…。』

ピアノ『なにしてるの？』

飼い主『なにしてるって、お前の写真撮ってるんだよ。』

ピアノ『飼い主なんかどうでもいいの。フォルテはなにしてるの？』

飼い主『どうでもいいって…。』

飼い主『ひゃー！ まだ雪降ってる。今日も寒いわ…。』

フォルテ『しっかりしろよ。こんなひだからこそ。』

飼い主『一緒に行くか？』

フォルテ『やだ。さむいもん。』

ピアノ『あっつい…。』

フォルテ『おまえは ちかづきすぎなんだよ。』

ピアノ『ひいたら まえにくるでしょ？』

フォルテ『（バレてる…。』

飼い主『雪って唱歌知ってるか？』

ピアノ『いぬはよろこび にわかけまわり？ しってるけど わたしじゃないよ。』

フォルテ『じゃあ 飼い主 さんぽにいく？』

飼い主『イヤです…。』

飼い主『さーてと。』

フォルテ『こんな さむいのに でかけるのか！？』

飼い主『フォルテ、心配してくれるのか。ありがとなー。』

フォルテ『（ゆっくり ねられると おもっただけなんだけどな…。）う…うん。』

ピアノ『あ、飼い主きた！ いいとこ みせなきゃ！』

飼い主『カシャ！ カシャカシャ！！』

ピアノ『ふわぁ〜。なんまいか とったから もういいよね〜。』

飼い主『なんかフォルテに似てきたな…。』

飼い主『おい、また寝てるのか？』

フォルテ『ねてばっかじゃないぞ。ちゃんと まわりのようす はあくしてるんだから！』

飼い主『たしかに寝ていても宅配便のトラックや郵便のバイクの音はしっかり聞いて反応するもんな…。』

フォルテ『ねたらおきない飼い主よりいいだろ？』

ピアノ『ねぇ。はやく つけてよ。』

飼い主『心なしかいつもよりおしとやかにみえるなー。』

ピアノ『こうしているうちに はやく つけてよ…。』

飼い主『…。はい…。』

飼い主『口まわりが白くなってきたなぁ…。』

フォルテ『こら！ まだまだ わかいぞ！』

ピアノ『飼い主も しらが ふえてるよ？』

飼い主『それを言うな…。』