フォルテ『飼い主、わかってるよね。これには わけがあるんだよ。』

飼い主『あぁわかってるよ。なぁピアノ。』

ピアノ『しれー』

飼い主『ホントにこいつは…。』

フォルテ『やっぱり あまえておこうかなー。ようす おかしいし。』

飼い主『お、よくわかるな。』

フォルテ『かんさつ だいじ。』

飼い主『ごもっとも。』

フォルテ『わんわん！ わんわんわんわんわん！！』

ピアノ『フォルテ、なにしてんだ？ だれも いないのに…。』

フォルテ『わかんないならいいよ。じゃまするな。わんわんわんわんわん！！』

ピアノ『わたしも わかるように なるのかな？』

フォルテ『こら まてー！ きょうは ゆるさないぞ！！』

ピアノ『まて といわれて まつ わけないでしょ！』

フォルテ『ちょうしに のってるのも いまのうちだっ！！』

ピアノ『きゃー！ たすけて！！』

ピアノ『ねぇ飼い主。もどらなきゃだめ？』

飼い主『ダメ。絶対に戻らなきゃダメ。』

ピアノ『ケチッ！』

飼い主『そういう問題じゃないだろ…。』

フォルテ『ねむてーなー。飼い主、はやくピアノをへやにいれて しごといけよ。』

飼い主『はいはい、わかりましたよ。ゆっくり寝てくださいな。』

フォルテ『”はい” は1かいでいいの！』

飼い主『は、はい…。』

フォルテ『ピアノ、なにやってんだ？ だれにアピールしてるんだ？』

ピアノ『あ、えっ…。飼い主…かなぁ？』

飼い主『そこは悩むところじゃないんだけどなぁ。』

フォルテ『じつは ぼくに！？』

ピアノ『うふふっ。飼い主になげてもらおっと。』

飼い主『またしばらくボール遊びが続くのか…。』

ピアノ『なに？ わたしとあそぶのが いやなの！？』

飼い主『あ、いや、けしてそういう訳では…。』

フォルテ『ち、ちがう ぼくじゃない…。わかってるよね 飼い主。』

飼い主『うん、わかってるよ。お前はウチのゴミ箱に顔を突っ込めないもん。犯人は………こいつだ！』

ピアノ『またやっちゃった！ ごめんなさーい。』

飼い主・フォルテ『全然反省してねー。』

フォルテ『あー めんどくせー。飼い主 なんとか ならんのか。』

ピアノ『もう！ どうしたらいいの！？』

飼い主『種族を越えた干渉はしないもんねー。』

フォルテ・ピアノ『ちっ…。』