フォルテ『じゅる…。飼い主、て だせ。はよ。』

飼い主『それ、飼い主に対する態度じゃないだろ。』

フォルテ『いいから はよだせ。』

飼い主『…。』

ピアノ『またこれか…。飼い主、なにか ちがうものは ないのか？』

飼い主『そんなこと言われてもね… お前はこれ以外食べたことがないんだよ。』

ピアノ『えっ！？』

飼い主『えっ！？』

飼い主『ピカッ！ カシャ！』

フォルテ『飼い主、まぶしいよ。いいかおが みせられないじゃないか。』

飼い主『たしかにそうかもしれん。でもな、フォルテ。本当のモデル犬はそんな中でもいい顔をしてるんだぞ！』

フォルテ『ほんとうのプロモデルってすごいんだな…。』

ピアノ『あ、みつけた！ 飼い主、ボールとって！』

飼い主『おまえ、朝ごはん食べ切ってないじゃん…。』

ピアノ『とって！』

飼い主『はいはい。えいっ！』

フォルテ『飼い主、ぼくのかおを なにかついてる？』

飼い主『うぅん、今日は大丈夫だよ。目やにはついてない。』

フォルテ『もしあったら すぐにとってよ。プロフォルテがだいなしに なるから。』

飼い主『は、はい…。』

フォルテ・ピアノ『飼い主、さむいよ。はやく へやをあたためてよ。』

飼い主『うんうん、気持ちはよくわかる。だからお願いだからそこをどいてもらえないかな？』

フォルテ『そしたら、ぼくたちが さむいじゃないか！』ピアノ『ないか！』

飼い主『お前たちが暖かい風をすべて受けるから、部屋が寒いままなんだよ…。』

飼い主『はいピアノ、ごはんだよー。』

ピアノ『飼い主、きょうのごはんはなに？ おいしいの？』

飼い主『ん、いつもと同じだよ？』

ピアノ『なんだよ、またおなじなのか。』

飼い主『カシャ！ カシャカシャカシャ！！』

フォルテ『飼い主、まってるよ！ はやくはやく！！』

飼い主『あ、あぁそうだ。 よしっ！』

フォルテ『いただきまーす！！』

ピアノ『あさごはん？ そんなのあとで。まずはあたたまらなきゃ。』

飼い主『そうか、それなら朝ごはんは片づけるぞ。』

ピアノ『あ、まってまって！ いま たべようと おもってたの。』

飼い主『勝手なやつだ…。』

フォルテ『いいか、こうやるんだ。』

ピアノ『デジイチでも ポーズとるように なってしまったのね…。』

フォルテ『なんだ？ かっこよくないか？』

ピアノ『いや、なんでもない。』