フォルテ『ほら なでなさいよ。』

飼い主『そうしてたいのは山々だけど、行かなきゃいかんのだわ。』

フォルテ『ちっ ひっかからなかったか…。』

飼い主『お前なぁ…。』

飼い主『フォルテ、ピアノ。あけましておめでとうございます！』

ピアノ『おやつくれるの？』

フォルテ『ねぇ さんぽは？ さ ん ぽ。』

飼い主『こ…この後、地元の神社に初詣行くときにお散歩しようねー。』

飼い主『なんかジャケ写みたいだな。』

フォルテ『なにそれ おいしいの？』

ピアノ『あたらしい おやつ？』

飼い主『写真集出してお前たちのおやつに化けると最高だなー。』

フォルテ『おい、飼い主。どこ とってるんだ？』

飼い主『（ヤバい。気づかれたか？）ん、いつも通り撮ってるだけだよ。』

フォルテ『ふーん そう。ならいいけど。（ぜったい ちがうこと かんがえてるな 飼い主…。）』

飼い主『（よし！ バレなかったな…。）』

ピアノ『いってらっしゃーい。』

飼い主『寝そべったまま振り向くフォルテよりマシか…。』

フォルテ『どうせ かえってくるだろ？』

飼い主『そりゃそうだけどさ…。』

フォルテ『きょうは プレゼントがもらえるひ らしい。ピアノ、なにか もらったか？』

ピアノ『なにもないよ！ フォルテは？』

フォルテ『もらってない。きょうは 飼い主のいうこと、きいちゃだめだな。』

ピアノ『うん。ムシする！』

フォルテ『おい、飼い主。じゅんび できたはら はやく あそべよ。』

飼い主『いつものパターンならたしかにそうだけど、まだ食べてないんだよね。朝ごはんが終わるまで待っててくれよ。』

フォルテ『なんだよ。まぎらわしいこと するなよー。』

飼い主『生活リズムが完全にパターン化してやがる…。』

フォルテ『な…なんにも してないよ…。』

ピアノ『べ…べつに…イタズ…。』

飼い主『ん？ イタ…。』

フォルテ『な…なんでもないよっ！』

ピアノ『わたしだって できるもん！』

飼い主『んじゃ、こっちに来てポーズ取ってよ。』

ピアノ『ここじゃなきゃイヤ！』

飼い主『おい…。（ファンヒーターついてるからだなこれ…。）』

飼い主『（今のうちにぐたぐたのフォルテの写真撮っちゃおうかな…。）』

フォルテ『（！！ヤバいっ！）もう あわてさせるなよー。』

飼い主『気づくの早すぎだろ。』

フォルテ『だったら きづかれないように とりなよ…。』