フォルテ『おい飼い主。きょうは ひとりでいいだろ。』

飼い主『そうだね、今日はお前の日だからね！』

ピアノ『わたし きょうみないもーん。』

飼い主『お、おいっ！』フォルテ『飼い主…。』

ピアノ『きょうは ゆっくり ねてもいい？』

飼い主『うん、いいよ。ホントは飼い主もゆっくり寝たいんだけどねー。』

ピアノ『だめ。飼い主いると ゆっくり ねられないもん。』

飼い主『…。』

フォルテ『ちょうし どうかな？ ピアノだいじょうぶかな？』

飼い主『気持ちはありがたいんだけど、他人の部屋に勝手に入るのはいけないことだぞ…。』

フォルテ『ピアノも ボクのへやにくるよ？』

飼い主『な…なにっ！？』

ピアノ『ほら飼い主。わたしをなでなさいよ。』

飼い主『そんな簡単になでるわけないだろ？』

ピアノ『ねぇなでて？』

飼い主『くっ…。こいつ、自分のことよくわかってる…。』

飼い主『フォルテ、散歩行く？』

フォルテ『飼い主、ちがうでしょ？ ホントは Pokémon GO やりたいだけなんでしょ！？』

飼い主『い、いや、そんなことは…ない…ことは…ないです。』

フォルテ『すなおにいえよ。すなおに。』

ピアノ『とられてないよ？ きょうは わたしの じゅんばんみたいよ。』

飼い主『そんなこと言わなくてもいいのに…。』

ピアノ『きょうは わたしなの！』

飼い主『はい…。』

フォルテ『飼い主、ずるいぞ。かぜ こないぞ。』

飼い主『たしかにそうかもしれんけど、お前はそこだと風に当たらないんだぞ…。』

フォルテ『ディスってるのか？』

飼い主『そ、そんなつもりは…。』

ピアノ『フォルテ、どこいくの？ ママさがしてるの？』

フォルテ『ママ、おきて！ あそぼっ！』

ピアノ『しずかにしてっ！』

フォルテ『いつもさわぐ おまえがいうな…。』

フォルテ『飼い主、それで とってよ。そのほうがいいよ。』

飼い主『気苦労かけているんだな…。』

フォルテ『ねてるだけじゃないんだぞ。』

飼い主『違ったんだ…。』

ピアノ『ねぇ飼い主、ひかげに いこうよ。』

フォルテ『なぁ もう かえろうよ。』

飼い主『もうちょっと歩くよ。まだ5分しか歩いてないじゃん！』

フォルテ・ピアノ『えーーっ！！』